遭難しているのは誰か

遭難者の年代構成と、年代別の死亡・行方不明率。2025年の警察庁確定統計から見ます。

およそ半数が60歳以上

2025年に遭難した3,623人のうち、60歳以上が 1,723人(47.6%)です。 最も多いのは70代で、次いで60代という構成になっています。

2025年 年代別の遭難者数(全国)
確定値 出典:警察庁 生活安全局
()02505007501,00020歳未満: 164人20歳未満20~29: 429人20~2930~39: 283人30~3940~49: 388人40~4950~59: 628人50~5960~69: 693人60~6970~79: 749人70~7980~89: 271人80~8990歳以上: 10人90歳以上不明: 8人不明
数値を表で見る
2025年 年代別の遭難者数(全国)
年代人数
20歳未満164
20~29429
30~39283
40~49388
50~59628
60~69693
70~79749
80~89271
90歳以上10
不明8

これは「高齢者が遭難しやすい」ことを示すものではありません。 登山者の年齢構成そのものが高齢に偏っている可能性があり、入山者数あたりの発生率は公表されていないため計算できません。

年代が上がるほど、結果が重くなる

遭難した人のうち、亡くなるか行方不明のままになった割合を年代別に見ると、年代とともにはっきり上がります。全体では9.2%ですが、20代は3.0%、70代は13.6%4倍以上の開きがあります。

2025年 年代別の死亡・行方不明率(全国)
確定値 出典:警察庁 生活安全局 遭難者数に占める死者・行方不明者の割合
(%)025507510020歳未満: 1.2%20歳未満20~29: 3%20~2930~39: 4.6%30~3940~49: 8%40~4950~59: 8.3%50~5960~69: 9.2%60~6970~79: 13.6%70~7980~89: 18.1%80~8990歳以上: 60%90歳以上
数値を表で見る
2025年 年代別の死亡・行方不明率(全国)
年代死亡・行方不明率
20歳未満1.2
20~293
30~394.6
40~498
50~598.3
60~699.2
70~7913.6
80~8918.1
90歳以上60
年代別の内訳
年代遭難者死者・行方不明割合
20歳未満16421.2%
20~29429133.0%
30~39283134.6%
40~49388318.0%
50~59628528.3%
60~69693649.2%
70~7974910213.6%
80~892714918.1%
90歳以上10660.0%
全体3,6153329.2%

警察庁の統計は基本的に1次元の集計しか公表されていませんが、 年代別の遭難者数(表6)と年代別の死者・行方不明者数(表7)は同じ区分なので、 割ることで割合を出せます。当サイトによる計算です。なお90歳以上は母数が10人と少なく、 割合は大きく振れます。

この数字の読み方

年代が上がると結果が重くなる理由は、統計そのものには書かれていません。 体力や回復力の差、単独で入る割合、行動時間の長さなど複数の要因が考えられますが、どれがどれだけ効いているかは公表データからは分けられません。当サイトは、そこから先を推測して書くことはしません。

年別・都道府県別の内訳は 山岳遭難統計 にあります。