いつ遭難が起きているのか
警察庁は季節ごとの集計を別に公表しています。夏の2か月と、年末年始の6日間。 期間の長さが違うので、そのまま比べることはできません。
夏の2か月に集中する
2025年の7〜8月の2か月だけで917人が 遭難しています。同じ年の年間3,623人に対して25.3%。 2か月が1年の4分の1を占める計算です。夏山は人が多く、標高の高いところまで入れるためです。
冬は人数が少なく、結果が重い
年末年始(12月29日〜1月3日)のわずか6日間で69人。 このうち死者4人・行方不明2人で、 人数のわりに深刻な結果になる割合が高いのが冬の特徴です。
期間の長さが違うので、夏と冬の数字を並べて比べることはできません。夏期は2か月、年末年始は6日間の集計です。同じ「1件」の重みが違います。
遭難は減っていない
2015年の 3,043人に対し、2025年は 3,623人。 この11年で減った年はあっても、傾向として減少はしていません。 最も多かったのは2025年の 3,623人です。 装備も情報も良くなっているはずの期間に、です。
遭難者数の推移(全国・2015〜2025年)
確定値 出典:警察庁 生活安全局
数値を表で見る
| 年 | 遭難者数 |
|---|---|
| 2015 | 3,043 |
| 2016 | 2,929 |
| 2017 | 3,111 |
| 2018 | 3,129 |
| 2019 | 2,937 |
| 2020 | 2,697 |
| 2021 | 3,075 |
| 2022 | 3,506 |
| 2023 | 3,568 |
| 2024 | 3,357 |
| 2025 | 3,623 |
入山者数は公表されていないため、「遭難しやすくなったか」は判断できません。登山人口が増えれば件数も増えます。この折れ線が示しているのは件数の推移だけです。
月別のデータは無い
「何月が最も危ないか」という問いに答えられるデータは、全国の確定統計としては公表されていません。 警察庁が出しているのは年次の集計と、夏期・年末年始などの期間を区切った集計です。 当サイトは、無い数字を作って埋めることはしません。
季節別の詳しい推移と都道府県別の内訳は 山岳遭難統計 にあります。