遭難に備える
このページは、警察庁が公表している2025年の確定統計をもとにしています。 何が原因で遭難が起きていて、その結果どうなっているのか。数字を見てから備えを考えます。特定の山や行動を「安全」「危険」と評価するものではありません。
2025年に何が起きたか
全国で 3,122件、3,623人が遭難しています。 このうち無事に救出された人が 1,811人(50.0%)、 亡くなった人が 299人、行方不明のままの人が 33人でした。
原因の内訳
- 道迷い30.9%(1,119人)
- 転倒19.2%(694人)
- 滑落17.3%(626人)
- 疲労9.8%(356人)
- 病気8.1%(294人)
- その他5.9%(215人)
- 不明2.6%(95人)
- 転落2.2%(79人)
- 悪天候1.2%(43人)
- 野生動物襲撃1.1%(41人)
- 雪崩0.7%(24人)
- 落石0.5%(19人)
- 鉄砲水0.4%(14人)
- 有毒ガス0.1%(3人)
- 落雷0.0%(1人)
数値を表で見る
| 原因 | 人数 |
|---|---|
| 道迷い | 1,119 |
| 転倒 | 694 |
| 滑落 | 626 |
| 疲労 | 356 |
| 病気 | 294 |
| その他 | 215 |
| 不明 | 95 |
| 転落 | 79 |
| 悪天候 | 43 |
| 野生動物襲撃 | 41 |
| 雪崩 | 24 |
| 落石 | 19 |
| 鉄砲水 | 14 |
| 有毒ガス | 3 |
| 落雷 | 1 |
最も多いのは道迷いで 1,119人 (30.9%)。 滑落・転落・転倒といった「足を踏み外す」類の事故より、道がわからなくなることのほうが多いという結果です。
道迷いへの備え
道迷いが最多である以上、まず効くのは現在地を見失わないことです。 紙地図とコンパス、電池の持つGPS機器、事前の計画書提出。いずれも古典的ですが、 統計が示しているのは、その古典的な部分でつまずいている人が最も多いという事実です。
見つけてもらうための備え
2025年に 33人が行方不明のままです。 遭難したことより、どこにいるか分からないことのほうが捜索を長引かせます。位置を知らせる手段を持っているかどうかで、捜索の前提が変わります。
費用への備え
民間ヘリコプターや民間救助隊が出た場合、費用は原則として本人・家族の負担です。 遭難した本人が無事でも、捜索が長引けば費用は積み上がります。 山岳保険や捜索費用を補償する制度は、この部分に備えるものです。
制度の内容は改定されることがあります。補償の範囲・条件は必ず各社の最新の約款でご確認ください。 当サイトは保険の募集・媒介を行っておらず、個別の商品を推奨するものでもありません。
データを見る
年別・都道府県別・年代別の内訳は 山岳遭難統計 にあります。 件数の多寡は山の数・入山者数・各県の公表方針に左右されるため、 山どうしや県どうしの危険度の比較には使えません。 詳しくは データ定義・掲載方針 をご覧ください。